自分の20代
自分は20代の半分以上を学生として過ごした。
理由は2つの大学に通っていたからだ。
それも学部生として。
具体的に言えば26歳まで学生として生活していた。
1つ目の大学は22になる時にやめて、やめると同時に2つ目の大学に入り直した。
大学をやめた表向きの一番の理由としては、学びたいことが変わったからだ。
もちろん、26歳まで学生として生活するリスクはある。
でも、自分なら跳ね除けていける。
当時の自分はそう信じて学生生活を送っていた。
しかし、結局卒業はできたものの働くことはできなかった。
決してサボっていたわけではない。
成績だって上から数えた方が早い(はず)。
同期より年齢を重ねていても、いわゆるぼっちだった訳ではなかったし、寧ろ周りのみんなは自分と仲良くしてくれた。
正直言って「普通の学生」として日々を送れることに充実感を覚え、自分は幸せだった。
そう、それでも働けなかったのは学生生活の終わりにとある事情で倒れ、心身がおかしくなってしまったためだ。
「終わりよければすべてよし」という言葉があるが心底正しいと感じている。
逆に言えば終わりが悪ければそれまでの過程も悪いもののように思えてしまう。
楽しかった思い出だって思い返せば沢山出てくる。それでも思い返すと悲しくて今でも涙が出そうになる。
自分が信じて積み重ねてきたものがガラガラと崩れ、水泡に帰した気がした。