大学を卒業した後
自分は大学を卒業するまでにおかしくなった精神状態が治らず、就職することができなかったため北海道の実家に戻って2年半療養していた。
心療内科の医者からもらった薬を幾ら飲んでも一日中同じような考えがグルグルしるし、昼夜は逆転する。
体重も急激に増えたり減ったりを繰り返していた。
最初は何か勉強するために家から出るようにしていたものの、やはりおかしくなった状態は戻っていなかったらしく、最終的に家から出られなくなった。
自分は今まで何のために大学というものに通っていたのか、何のためにわざわざ東京に出て高等な教育を受けてきたのか、といった出ない答えを探す日々を送り、若さを無駄に消費していた。失った日々は二度と戻らないのにも関わらずにだ。
最初は公務員にでもなるかと思って心身の治療の合間に勉強をしていたものの、ある時数的処理のバカバカしさを実感し、図書館の自習室で涙が止まらなくなった。
「大卒の人間がこんなゲーム未満の茶番を一年もかけてやる必要があるのか?」
そのように感じてしまってからは、家に引きこもるようになった。
家族からは腫れ物扱いだし、実家にいても居場所や安心感を得られず、死んでもいいかなとさえ考えていたように思う。
大学時代の友人が声をかけてくれても自分の惨めさから反応することができず、そこで関係が切れてしまった人たちも少なくない。
ハッキリ言って今でも大学時代の仲間に会うのが怖い。
充実した生活をしている仲間の姿を見るとまた心をおかしくしそうだからだ。
この文章を書いている今の自分も気分があまり優れない。あとで添削すると思うが許してほしい。